山には順番がある
ということは、登攀において、
低グレードから、高いグレードへと、成長するということです。
これはノーマルルートから、バリエーションルートへ進化した登山史と相似形です。
途中のステップを飛ばすという飛び級をすることなく、実力を向上させる、ということです。
例えば、登攀で、5.9しか登れないときに、5.11を登ろうとすれば、墜落することになるでしょう。墜落することになれば、怪我もしくは死亡ということにもなりかねません。
したがって、順番を守ることは、遭難事故を避けるためにも必須ですが、本人もいきなり難しいところに行っては、楽しめないのではないでしょうか?
当会では、クライミングのトレーニング理論であるグレードピラミッド理論を順守することを初心者の方にはお勧めしています。
低グレードの登攀を量をこなすことで、だんだんと高グレードにつなげていくという理論です。
もちろん、すでに高グレードが登れる方はご自身のトレーニング理論で登られて構いません。
その場合、各クライマーに必要な、ハングドッグの長さにより、ビレイとクライミングの量に不均衡が出てくると、互いの不平の温床にもなりかねません。
一般的には、ハングドッグが長すぎる=取り付く登攀グレードが高すぎる、と思われますが、当人の好みの問題もありますので、互いに協力しつつ、あまりに長いハングドッグが必要な場合は、トップロープフィックスでのソロ登攀での解決もお伝えします。