ペイフォーワード

読んで字のごとく、次の人に教わったことを渡してください。

何事もそうですが…奥深い物事を学ぶということは、生涯勉強し続けることになるということです。

つまり、分かったからこれで終わり、ということがないということです。

例えば、ビレイの習得は、一生続くものです。登攀の習得も同じです。

山の知識も同じで、山と一言に行っても、ある地域にある山の固有の特徴を知る必要があるため、一生学び続けても時間が足りないほどの山の数があります。例えば、八ヶ岳という一つの山の気象に詳しくなったからと言って、それが谷川岳で使えるか?というと使えません。

岩も同じで、それぞれの岩場の固有の特徴を知っていくことで、登れる力が積みあがります。

技術に関して言えば、たいていの場合、必要な技術というのは共通しています。アルパインクライミングやロープワーク本を、2~3冊読破すれば、大体のことが理解できるはずです。

独学できる方しか岩登りは基本的に向いていないかもしれない…ということはあります。

なぜなら、岩登りは自己責任の世界だからです。教えてもらえなかった…と人のせいにしても、被害を被るのは自分です。

しかし、独学して来たもの同士であれば、独学には穴がつきものだということも理解できますし、人間は完璧でない、ということも分かりますから、互いに助け合いの精神を発揮して、知らないことは教えあう、という基本スタンスに立つことができます。

初心者や岩登りをスタートしたばかりの人には、期待を持たず、ゼロから教えますが、教えてもらえることだけがすべてだと考えられると、ご自身がゆくゆく危険な目に合ってしまうかもしれませんので、そこは独学やあとで復習したりして、自衛してください。

教わる人も完璧でないならば、教える人も完璧ではないのです。

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これだけ読めば最低限カバーできるという本をあげておきました。

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