岩登り=山登りの一部

クライマーの暗黙知として、”ゲレンデを共有してから、マルチピッチに行く”というのが山ヤの習わしですので、当会もそれを踏襲します。

これは、一つには安全管理上のすり合わせのためで、ぶっつけ本番を避けるためです。

マルチピッチの登攀は、山登りの一部として岩登りをとらえています。いきなり知らない人と山登り行きませんよね?

当然ですが、懸垂下降は失敗が許されませんので、懸垂下降が確実でない人とはマルチピッチはご一緒できません。敗退ができなければ、前進はありえません。

■初心者の目指すべきところ

全くの初心者の方ですと、まずは5.9がオンサイト出来る力をつけることを目指してください。

日本の初級バリエーションルートは、上級のクライマーがボルトを打っているため、プロテクションの間隔が非常に遠く、落ちると深刻な事故、怪我につながります。

そのため、行こうとするルートのグレードよりも、2グレード高い登攀力をつけてからしか行くことはできません。

ご自身が行きたいルートというのも、初心者の段階では、まだないと思いますので、それが分かるようになって、ルートグレードとピッチグレードを見て、どのような力が必要か?ご自身で判断され、そののちに必要な力をつける、という段階的成長が安全性を高めると考えます。

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