山までは一番弱い者を中心にする
ということは、山の世界では伝統的にリーダーに受け継がれてきた価値観です。
というのは、”山は最も弱いものを狙う” ためです。
これはどういう意味かと申しますと、仮に遭難になった時に、弱い順に死ぬ、ということです。
これは登攀でも同じであり、同じでない…というところが、登攀も山の要素もあるマルチピッチの難しさです。
■ グレードが離れすぎていると
一般にゲレンデでは、上級者も初級者も楽しめると言いますが、それは岩場によります。
そもそも、5.9もあり、5.12以上もある、という岩場は、数が少ないです。
5.12を登る人と5.9がアップアップの人が同じ岩場に行けば、5.12の人がリードして、5.9の人のためにロープを張る一方になってしまい、Win:Winの関係が築きにくいということになります。
5.9しか登れなければ、5.9をリードしたら良いわけですが、日本の岩場では、易しい課題が大変少なく、最多価格帯は、5.11代ということになっています。
しかも、易しいグレードの課題というのは、大体ランナウトしています。つまり、初心者のリードに向いていません。落ちたら地面に激突ということだからです。
これでは初心者はいつまでも上達できません。
したがって、初級者から中級者へ脱するのが大変難しいです。それは日本国内の独特の事情です。
海外では、もっとも人口が多いのは、5.10代を登るクライマーであり、全クライマーの4分の1の人口が、これくらいのグレードを登る人たちです。
したがって、低グレードの課題が数多く用意されていますが、日本では事情がことなるため、日本人の初級クライマーが置かれた環境は、外国人クライマーよりもより厳しいと言えます。
■ ジムクライマーの外岩デビューに最適です
このことの解決に一役買っているのが、クライミングジムです。
現代では、ジムで5.11が登れる程度になってから、外岩で、5.7からスタートする人が主流です。
しかし、この方法では、登れても、守りの技術が手薄なクライマーが、墜落をキャッチする経験を積まないまま、5.12にトライするという状況を作り出してしまいます。
そういうケースでは、初心者時代に、それと知らずに命がけクライミングを行うことになってしまいます。
外岩には外岩の固有のリスク管理があるからです。
とくに人工壁上がりのクライマーは、人工壁で5.11が登れたからという理由で、外岩5.11に取り付こうとしてしまいますが、人工壁では色分けされたプラスチックホールドを追うだけなので、ルートファインディングは学べません。
また、人工壁では墜落係数が1以上にならないように、あらかじめクイックドローがプリクリップされています。つまりピンクポイントでのリードになります。マスターではなく、プリクリップされたクイックドローを追いかけるため、マスタースタイルは学べないですし、ランナウトの意味を理解することはありません。ランナウトは最初からリスクから除外してあるためです。
ましてや山岳エリアでのアルパインクライミングのように、自分で支点構築するスキルも学べません。単純なトップロープ支点ですら、自分で構築することはないためです。
つまり、外岩のフリークライミングから、ランナウトのリスクと支点構築スキルを取り除いたのが人工壁でのリードクライミングです。ボルダリングの経験しかなければ、さらにムーブ以外は何も分かっていないということです。
ので、5.11が人工壁で登れても、外岩5.11に最初から取り付くのは無謀です。
しがたって、当会では、既にクライミングがどういう活動であるかということを理解している方が、外岩という環境に慣れていただく場としていただくのが最適です。
もちろん、外岩しか登りたくないという方も歓迎します。
毎週、岩場に通うというライフスタイルを至上価値としています。
■ Something for Everyone
当会では、もっとも弱い人を中心にその方でも楽しめるスタイル…トップロープを含め…をご提案したいと思います。
登れない人、あるいは今ビレイを習得中の人にも楽しめるクライミング…というわけですね。
CSバランスというのは、チャレンジのCとスキルのSの頭文字をとっていますが、チャレンジとスキルのバランスが取れたときに、人はもっとも成長するそうです。
それをどの段階にいる人にも目指していただく、といういのが当会の狙いであり、役割になります。
というのは、”山は最も弱いものを狙う” ためです。
これはどういう意味かと申しますと、仮に遭難になった時に、弱い順に死ぬ、ということです。
これは登攀でも同じであり、同じでない…というところが、登攀も山の要素もあるマルチピッチの難しさです。
■ グレードが離れすぎていると
一般にゲレンデでは、上級者も初級者も楽しめると言いますが、それは岩場によります。
そもそも、5.9もあり、5.12以上もある、という岩場は、数が少ないです。
5.12を登る人と5.9がアップアップの人が同じ岩場に行けば、5.12の人がリードして、5.9の人のためにロープを張る一方になってしまい、Win:Winの関係が築きにくいということになります。
5.9しか登れなければ、5.9をリードしたら良いわけですが、日本の岩場では、易しい課題が大変少なく、最多価格帯は、5.11代ということになっています。
しかも、易しいグレードの課題というのは、大体ランナウトしています。つまり、初心者のリードに向いていません。落ちたら地面に激突ということだからです。
これでは初心者はいつまでも上達できません。
したがって、初級者から中級者へ脱するのが大変難しいです。それは日本国内の独特の事情です。
海外では、もっとも人口が多いのは、5.10代を登るクライマーであり、全クライマーの4分の1の人口が、これくらいのグレードを登る人たちです。
したがって、低グレードの課題が数多く用意されていますが、日本では事情がことなるため、日本人の初級クライマーが置かれた環境は、外国人クライマーよりもより厳しいと言えます。
■ ジムクライマーの外岩デビューに最適です
このことの解決に一役買っているのが、クライミングジムです。
現代では、ジムで5.11が登れる程度になってから、外岩で、5.7からスタートする人が主流です。
しかし、この方法では、登れても、守りの技術が手薄なクライマーが、墜落をキャッチする経験を積まないまま、5.12にトライするという状況を作り出してしまいます。
そういうケースでは、初心者時代に、それと知らずに命がけクライミングを行うことになってしまいます。
外岩には外岩の固有のリスク管理があるからです。
とくに人工壁上がりのクライマーは、人工壁で5.11が登れたからという理由で、外岩5.11に取り付こうとしてしまいますが、人工壁では色分けされたプラスチックホールドを追うだけなので、ルートファインディングは学べません。
また、人工壁では墜落係数が1以上にならないように、あらかじめクイックドローがプリクリップされています。つまりピンクポイントでのリードになります。マスターではなく、プリクリップされたクイックドローを追いかけるため、マスタースタイルは学べないですし、ランナウトの意味を理解することはありません。ランナウトは最初からリスクから除外してあるためです。
ましてや山岳エリアでのアルパインクライミングのように、自分で支点構築するスキルも学べません。単純なトップロープ支点ですら、自分で構築することはないためです。
つまり、外岩のフリークライミングから、ランナウトのリスクと支点構築スキルを取り除いたのが人工壁でのリードクライミングです。ボルダリングの経験しかなければ、さらにムーブ以外は何も分かっていないということです。
ので、5.11が人工壁で登れても、外岩5.11に最初から取り付くのは無謀です。
しがたって、当会では、既にクライミングがどういう活動であるかということを理解している方が、外岩という環境に慣れていただく場としていただくのが最適です。
もちろん、外岩しか登りたくないという方も歓迎します。
毎週、岩場に通うというライフスタイルを至上価値としています。
■ Something for Everyone
当会では、もっとも弱い人を中心にその方でも楽しめるスタイル…トップロープを含め…をご提案したいと思います。
登れない人、あるいは今ビレイを習得中の人にも楽しめるクライミング…というわけですね。
CSバランスというのは、チャレンジのCとスキルのSの頭文字をとっていますが、チャレンジとスキルのバランスが取れたときに、人はもっとも成長するそうです。
それをどの段階にいる人にも目指していただく、といういのが当会の狙いであり、役割になります。