自己完結したクライマーになる

初心者が初見で(オンサイト)でリードできるところというのは、ほぼロープが要らないレベルの場所です。

当会では、ロープが必要なレベルの登攀しか基本的に志向していません。

つまり初心者がリードできるところではなくなってしまいます。(つまり5.○○からのスタートになります)

その場合、初心者では当然ながら、リードできませんので、トップロープ、もしくはセカンドということになりますが、登れない箇所が出てきたときも、自分でなんとかしていただかないと、即レスキューということになってしまいます。

ので、まずは登攀が自己完結できるセカンドクライマー(フォローとも言う)になっていただく必要があります。

まずは自己完結したセカンドクライマーになる=セルフレスキューです。

セルフレスキューというのは、ヘリや山岳救助隊に寄らず、パーティ内で自力下山することを指しますが、狭い定義では、落ちてロープにぶら下がった場合、自分で登り返してくる、ということです。

落ちたら、宙づりになり、その状態で登り返しができない人は、セカンドでもクライマーとして自己完結していないので、難しいルートではないとしても、連れて行くのは、トップを登るクライマーの負担が大きくなりすぎます。具体的にはライジング(引き上げ)が必要になり、それでは、本物のレスキューと同じことです。

山では不確実な事故の可能性が、どのような優秀な人でも、完璧なクライミングをしても、起りえます。

落石で肩を打ち、登れなくなった、などの人はよく見かけます。一本のロープが切れてしまった、などもです。

その場合、どうするべきか分からないようでは…山に十分備えたとか、山に行く資格があるとは言えません。

不確定な山に挑むからには万全の体制で臨みたいものです。そのため、セルフレスキューの共有は、ザイルパートナー間の前提となっています。

セルフレスキューは、一緒に行く仲間と共有しないと意味がないです。

当会は同人ですので、一通りのセルフレスキューは分かっていることを前提としていますが、もしも、ご存じない方がいましたら、技術を紹介いたしますので、お気軽にご相談ください。

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