小春日和りの見晴らし岩
ピカピカのカラビナに交換しました |
見晴らし岩にトップロープ支点の交換に行ってきました。
朝は曇り空でがっかりしたもの、一本登るころには、ぽかぽか陽気になり、見晴らし岩の名前の由来ともなった、眺望も得られ、快適な、心地よい日でした。
南面に面しているため、まさに冬の時期におすすめです。
夏季はコケも旺盛なため、下部のフリクションがより厳しいかもしれません。
今回は、2度目の整備で、右岩壁、左岩壁の支点を古いマイロンから、ピカピカのカラビナに交換しました。
主岩壁を右からみたところ スラブにしては傾斜があります |
■ 開拓の由来
見晴らし岩の岩場は、
もともと主岩壁だけに古いハーケンやリングボルトが残され、登られた形跡があったものを、米澤氏がボルトに打ち替え、立木やコケの撤去などをし、岩場として使えるよう整備したものです。
主岩壁のうち、”岩マタギ”のみ、福岡想山会の作品です。
また、右岩壁、左岩壁は、主岩壁に見られた残置物はなく、登られた形跡はなかったそうです。のちにゼロから開拓。
■ 岩場の楽しみ方
主岩壁…外傾したスラブクライミング
もっとも人気がある主岩壁は、使えるホールドが限定され、身長に合わせた多様なホールドが可能ということではないので、リードで取りつく際は慎重さと考慮が必要です。
右岩壁…3D 初心者向け & カム練習
右岩壁は、3Dクライミングを味わうことができます。初心者の岩登りの練習に最適です。適度なサイズのクラックも豊富なので、カムセットの練習なども可能です。習熟して、ボルト無視で登ってみるとよいかもしれません。
左岩壁…オーバーハング 上級者向け
左岩壁は、下部に初級スラブ、ハングの乗越部分がありますので、タイプの違う登りを味わうことができます。ハングの後はまたスラブです。スラブ部分は短いですが、小川山、インスボンなどと同様な感じがします。
濡れ&コケ
ルンゼ部分はコケ、泥、濡れ、ルースロック(緩い取れそうな岩)など、アルパインの岩場に匹敵する悪さがあります。易しいけれども、悪さで心理グレードが上がりますので、単純なグレード信奉で取りつかないほうが良いかもしれません。下部は地面ではなく、スラブのため、落ちたら、たぶん痛いです。
フリクションのよく効く、フリーで登れる岩の部分とアルパイン的な悪い要素があるクライミングの差が味わえる部分です。フリーは快適だなぁと分かります。
プチマルチ
主岩壁と左岩壁の間に、短いですがワイドクラックがあります。といってもワイド登りを必要とせず登れます。この部分のテラスでピッチを切れば、2ピッチのマルチとなり、初心者のマルチの練習も可能です。
■ お昼寝モード
この日は、とても快適だったので、お昼寝しているパーティもいました。シュラフ持参です。アプローチも20分ほどなので、こういう楽しみも可能です。
岩場の個性としては、小さいけれども快適なプライベートビーチみたいな感じでしょうか?
大事に使っていきたいものです。この日は、他パーティもいて、楽しく登りました。
ロープはトップロープの場合、60mが安全です。
トポはこちらです。
お昼寝中です |